記憶に残る日々を。

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WBS体験記(その1)

 WBSでどんな勉強をしたか ”経営の勉強って大変?意味ある?”

 

体験記その1ではWBSでどんな勉強をしたかをざっくり書きます。(情報は2016年4月の資料をベースにしています。)

 

僕が通っていたコースはこれです。

www.waseda.jp

 

コンテンツは以下の感じとします。

  1. 授業(単位)について
  2. ゼミについて
  3. 修論 等

 

1. 授業(単位)について

WBSはご存知の通りビジネススクールなので、学ぶことといえば経営学基礎です。

授業は2年間50単位以上(1科目2単位)取ることで卒業要件を満たします。ちなみに、最大88単位まで取得することができますが、これをやると睡眠時間が著しく削られ、仕事に支障をきたすか家庭環境に不穏な空気が流れるらしいので気をつけてください。

授業の種類は、大きく分けて必修コア科目、選択必修コア科目、選択科目の3つに分かれます。(実は単位数としてカウントされない自由単位というものもあるのですがここでは割愛します。)

必修コアは以下の7つです。これらの単位を落とすと卒業できません。

選択必修コアは以下の5つから最低3つ以上の受講が必要です。

  • 管理会計
  • 企業の経済学
  • 企業データ分析
  • アントレプレヌールシップ
  • 技術・オペレーションのマネジメント

残りを選択科目での単位で埋めて、最低50単位以上取得を目指します。

 

入学した後は、まず必修単位から取得し、選択必修、選択、と徐々に重要度を下げていって(基本単位から応用単位という流れでもある)から卒業に必要な単位数を確保する人が多いです。

ただこの方法の問題点は、必修コアを取りたい学生が特定の必修コア授業に集中してしまい、受講権利が抽選になってしまう可能性があることでです。これを避けるためにあえて2年めに必修コアを取得するという戦略もあります。(抽選時には2年生が優遇されるらしいので。) しかしこの戦略が取れるのは、「必修レベルの知識はすでに持ってるから後でいいやー」って人だけなのでご注意を。

 

ちなみに、WBSは必修コアであっても、授業の担当教官によって授業の質がバラバラです。授業を選ぶ前に情報収集が大事なので、在学生に知り合いがいる人は全力でアポイントを取って、どの授業を取るべきか相談しましょう。意外と入学時には、情報戦の勝敗がついています。(僕は負けてたので序盤苦労しました笑)

 

2. ゼミについて

1年目の秋頃になるとゼミ選びが始まります。

これは結構重要なイベントです。修論もゼミで書くので、納得の行くゼミに所属できないと2年目はもしかしたら苦労するかもしれません。

2018年開講のゼミは27つあるそうです。その中から一つ選ぶのですが、一つのゼミの最大人数は決まっています。ですので必然的に人気ゼミは倍率が高くなります。(もちろん全く人気のないゼミもあるのですが…) では定員オーバーのゼミはどうやって合格者を決めるのかというのが気になるところなのですが、事務局の回答としては「ゼミの担当教官に一任している」というものでした。

一任している???なにそれ?

と、当時は思いましたが、要するに成績順で上からという基準でもいいし、ダイバーシティーという基準でもいいし、フィーリングでもいいし、授業での発言回数でもいいということで、その決定権は担当教官が持っているということです。好き嫌いで決めてもいいわけです。それってどうなの?って一瞬思いましたが、一年間自分のゼミに所属させる学生を選ぶ教官からしたらある意味当然かも知れません。

行きたいゼミがある人は、早いうちから先生にアピールしておくといいかもしれません。

 

僕は、入学時はマーケティングのゼミに興味を持っていたんですが、授業を受けている中で興味が変わって、結果的にファイナンスのゼミに入って勉強しました。ここのゼミで学んだことは今でも仕事で役立っています。とても有意義でした。

 

3. 修論 等 

通常授業やゼミ以外で特徴的なものと言えば、やはり修論です。2年目の冬は本当に大変でした。でも、なぜか楽しく、2年間の勉強の中で最も記憶に残った期間でした。僕は医療機器業界についてを研究したのですが、実際、修論を書くために考えた内容が最も大きな学びになったと感じます。

もともと理系だからでしょうか。統計的に社会を分析し、何かしらを立案することはとても楽しかったです。のめり込んだことで、結果的に思考力も鍛えられたと感じます。

もしかしたら、これは他の卒業生と意見が異なってしまうかもしれませんが、僕自身はまた修論を書きたいです。というか研究をしてみたいですね。

 

修論以外では、海外講義というものがありました。アメリカとかシンガポールで授業を受けるというやつです。噂では学費の大半は海外大学との提携料として使われているとかいないとか…。それが本当なら海外講義を受講しないと損ですね。僕はアメリカで1週間ほど講義を受けました。

 

まとめ

ビジネススクールで学びたいと考えていたことは全部学べたと思います。そして新しいことを知ることは純粋に楽しかったです。

大変だと感じたことはありましたが、嫌だなー苦しいなーと思ったことは一度もありませんでした。ずっとワクワクしてました。楽しかったです笑

ただしっかり消化して身につけるほどの時間があったとは言えないです。もうちょっと頑張れたのかも?と思える点もあったので反省ですね。英語も全然上達しませんでしたしね…。

 

なんにしても、視野が広がっていろんな選択肢が見えてきたというのが大きいかもしれません。

 

続きはまた。