虚構を語る力
最近、サピエンス全史という本を読んでいる。
ずっと前から気になっていたのだが、なんとなくハードルが高い気がして後回しにしていた。
しかし読んでみるとすこぶる面白い。
こういう話は心から大好きである。
まだ上巻の途中までしか読んでないが、興味を持って話を聞いてくれるちょうどいい人間が近くにいないのでブログに書き留めておく。
1番面白いと今感じているのは、ホモ・サピエンスの認知革命のくだりである。
単純なコミュニケーションしかできなかったホモ・サピエンスは、ある時期から他の動物にはできない特殊なコミュニケーションが取れるようになった。これが認知革命である。
では、その特殊なコミュニケーションとは何なのか。それは、虚構について語る能力である、とのことだ。ここでいう虚構とは、目に見えないものを言う。すなわち、伝記、神、噂、想いなどでる。
この「虚構を語る力」によって何百何千というホモ・サピエンスは団結することができたのである。
これだけでも私はワクワクした。笑
結局、このコミュニケーションを手に入れたことによって、ホモ・サピエンスは自分達より体も脳も大きかったネアンデルタール人を絶滅に追い込み、地球上に反映した。
挙げ句の果てには、虚構に虚構を重ね、企業やら経済やら法律やらを作り出して、次々と地球上に新しいものを生み出している。
本当にホモ・サピエンスってのはクレイジーな動物だなと心から思う。
もっというと、自分達が地球上で反映するきっかけでもある「虚構を語る力」によって社会システムを生み出した結果、その中で生活しながら「世知辛い世の中だ」とか「同情するなら金をくれ」とか言いながらストレスを抱えているんだから笑える。
本当に、ホモ・サピエンスって面白い。
ユニークな生き物だと思う。
何がしたいんだか全然わからん。
そう考えていたら、少し人生の見え方が変わってきたような感じもする。楽しくなってくるような感じもする。
サピエンスらしくユニークに生きようか、なんて考えたりする。
いい本に出会えた。
続きが楽しみである。